我らが少女A

高村薫さんの作品です。日本を代表する女性の作家ですね。

ちなみに、「太陽を曳く馬」は、ボクの中では、ですが、

傑作だと思います。

さて、「我らが少女A」

高村さんの新作。

読み終わりました。かなり時間がかかります。

こちらもとても面白かった。あるいは興味深かった。

すごい短いスパンで登場人物たちの生活、時間の視点が移り変わっていく。

本当にとても短いスパンで。

通常ではとても読み進めづらいことだと思うし、実際そう。

でも、あえてそうしている。

読者の脳みそをぐるぐるしてる。

内容もぐるぐるしてるが。

迷宮入りの事件は、迷宮のまま終わる。

読者へのヒントはあるけど、それが分かったところで・・・である。

驚きは、冒頭での、殺人。

漠とした動機。

殺すつもりはなく、諍いでかっとなって・・・。

そもそもこの事件は、そのまま放置される。

漠とした恐怖、不安にずっと覆われている。

翻って、自分の社会、現実に目を向けて、

考えることはたくさんあり、

自分の頭で

考え、

感じる

大事なこと。

高村さんの思考の先をもっと見たいと思う。


あつを

あつをの一服

大内厚雄のHPです。俳優です。ダンスや殺陣の振付もしています。 個人ユニット「Story Dance Performance Blue」では、脚本・演出・振付・出演。 キャラメルボックスの劇団員。所属事務所はスーパーエキセントリックシアター。 出演、ダンスや殺陣のパフォーマンスの振付、演技のWSなどの依頼は、お気楽にこちらまで。 atsuwoworks@gmail.com

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